先端ＩＴ関連優良企業12社が、優勝の栄冠を目指す第29回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会第6日目が、8月3日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。ついにはじまった決勝リーグ。ブロック内での優勝を目指し、各チームが激闘を繰り広げた。Aブロックは、予選リーグ全勝のDTSとUSEがそれぞれ勝利。BブロックではTDIとSCSK、CブロックはJECCとESCOが勝利し、ブロック優勝に向け幸先のいいスタートを切った。また、当日はニコニコ生放送「OBTV」の撮影が行なわれ、元福岡ソフトバンクホークスの藤田宗一氏が訪問。各試合の解説を務めた。

SOLK 横山痛恨の押し出し！USEが薄氷の勝利で2連覇に一歩近づく

昨年の決勝戦と同じ顔合わせとなったこの試合。初回、USEは先頭の印藤が送球エラーで出塁すると、5番の藤山がタイムリーヒットを放ち先制点を奪う。しかし2回、SOLKは2アウトから8番の千草がレフトへの特大ホームランを放ち、予選リーグ無失点だったUSE小田桐から今季初の得点を記録し同点に追いつく。試合が決まったのは4回、USEは2アウトから杉村、印藤が連続ヒットで出塁、続く橋本が四球を選び満塁のチャンスを作る。踏ん張りたいSOLK先発 横山だったが、続く羽田に対して痛恨の押し出しを与えてしまい勝ち越しを許すと、これが決勝点となりUSEが勝利。2連覇に大きく近づく形となった。

決勝でも勢いが止まらない！DTSが2ケタ安打12得点で圧巻の勝利

予選リーグで好投をみせていたIKI先発の池谷だったが、この日は強力DTS打線に初回から捕まった。黒川のタイムリー3ベース、本橋のホームランなど長打が絡み大量5点を奪われると、2回に制球を乱し降板。ホロ苦い決勝デビューとなってしまった。DTSは3回にも黒川がホームランを放つなど、予選リーグ4試合で2ケタ得点を記録した自慢の打撃陣が絶好調。投手陣も、先発の仲宗根が3回を投げ被安打わずか1、後を受けた安達も1回をパーフェクトに抑える好投で、IKI打線を完璧に抑え込んだ。

芝田 7回2失点の熱投！TDIが決勝リーグ白星発進

初回、TDIは先頭の和田が3ベースで出塁すると、エラーの間に1点を先制。その後も相手の守備が乱れ、大量5点を奪う。一方のCREは、2回に6安打の集中打でTDI先発の芝田を攻め立て2点を返し追い上げムードをみせる。しかし、TDIは3回にも松本のホームランなどで4点を奪い、再びリードを広げると、6回と7回にも1点ずつ加え2ケタ得点を記録。2回に打ち込まれた芝田だったが、3回からはヒットを1本も許さない完璧な投球。7回を1人で投げぬき、見事チームを勝利に導いた。予選リーグ3連勝後、まさかの3連敗を喫したCRE。ブロック優勝に向け、これ以上の負けは許されない。

SCSK 永野に1発！“最恐”下位打線が実力を発揮

初回、SCSKは先頭の井上が死球で出塁。快足を飛ばし2盗、3盗を一気に決めチャンスを広げると、3番の湯澤がタイムリーを放ち幸先良く1点を先制する。一方のJBSは、毎回ランナーを出すもののあと一本が出ず、SCSK林から得点を奪えないまま試合は終盤へ。初回の得点後、JBS先発の雑賀に抑え込まれていたSCSK打線だったが、5回に9番の永野がホームランを放つなど、下位打線の活躍で3点を追加し勝負あり。SCSKが4-0で強敵JBSを下し、ブロック優勝に向けて最高の滑り出しとなった。

須澤4打点の活躍！JECCが乱打戦を制し勝利

JECCは初回、3番 須澤のタイムリーなどで3点を先制する。しかしその裏、FSASは吉井のホームランなどで4点を奪い逆転に成功。初回から両チーム激しい攻撃を展開した。再び試合が動いたのは4回、JECCは5番の谷沢に1発が飛び出し同点に追いつくと、5回にも須澤にホームランが飛び出し逆転に成功する。FSASは6回に寺口のホームランなどで2点差にまで追いつくも、JECC先発の並木が踏ん張り7回を0点に抑えゲームセット。両チーム合計4本のホームランが飛び出した乱打戦は、JECCに軍配が上がった。

SRA梶原に一発が飛び出すも空砲…。ESCO小西 値千金のタイムリーで勝利

初回、ESCOはヒット4本に相手のエラーが重なり4点を先制する。一方のSRAはその裏、4番の梶原に1発が飛び出し2点を返すと、2回にも押し出しなどで2点を追加し同点に追いつく。その後、両チーム無得点のまま迎えた最終回、ESCOはSRA 2番手の伊藤を攻め立て、ヒットと四球で満塁のチャンスを作ると、小西が走者一掃のタイムリー3ベースを放ち勝ち越しに成功。その裏、ESCO抑えの辻がヒットを打たれるものの無失点で切り抜けゲームセット。8-4でESCOが見事勝利を収めた