先端ＩＴ関連優良企業8社が、優勝の栄冠を目指す第30回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会。大会2日目となる6月18日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。勝利したのはIKI、ESCO，JBS，DTSの各チーム。圧巻だったのが、昨季王者のDTS。チーム合計10本塁打を放つ強力打線ぶりで、関係者も驚きの声をあげていた。また、ESCOとJECCにも本塁打が飛び出すなど、比較的両翼が狭くなっているグラウンドではあるが各チームの主砲たちが自慢のパワーを発揮した。
また、試合後には30周年特別企画として、IPIリーグ参加の8チームから選抜された「IPIオールスターズ」と人気YouTuberトクさんが率いる軟式野球の強豪「チーム天晴」との試合が開催された。試合は3-4で「チーム天晴」の勝利となったが、最終回に2点を返すなど、「IPIオールスターズ」が強豪チームに対してリーグとしてのレベルの高さを証明して見せた。

5安打ながら10得点！IKIが今季初勝利

初回、IKI先発の池谷は先頭打者の末光にストレートの四球を与えるも後続を抑え上々の立ち上がりをみせる。するとその裏、IKIは牧野のレフト前ヒットを皮切りに4安打を放ち大量6点を先制した。なんとか逆転したいSRAは、2回に並木のタイムリー2ベースで1点を返すも、IKI先発の池谷、2番手の小野を攻略できず、安打は並木のタイムリーのみとSRA打線が沈黙。1-10でIKIが今季初勝利を飾った。

3発の柵越え本塁打でESCOが快勝

ESCOは初回、先頭の樽見が四球で出塁すると、盗塁と進塁打で一気に3塁まで進塁。その後3番棚橋が放ったライトフライをまさかの失策。さらに6番小西の打席でも失策絡みで得点を奪うなど初回から2点を先制する。さらに2回、柏原と棚橋が柵越え1イニング2つの本塁打を放ち3点を追加。序盤から試合を優位に進めていく。一方のSCSKは、5回に9番田邊が四球で出塁すると内野ゴロの間に1点を返す。6回、7回も1点ずつを返したものの、序盤の得点差をひっくり返せず。7-3でESCOが勝利した。

投手陣が復活！JBSが嬉しい今季初勝利

試合が動いたのは2回。JBSは4番岩渕が四球で出塁、5番井出が放った3塁への打球が失策となる間に一気にホームへ返り先制。しかし3回、TDIは四死球でランナーをためると6番篠島と7番河野の連続タイムリーで2点を返し逆転に成功する。流れがTDIに傾きかける中、JBSは4回に3つの四球を選ぶなど選球眼の良さを発揮し、2点を返し再び逆転。先発峯岸のあとを受けた、2番手山見、3番手岩渕がしっかりと試合を作るなど、先週14失点した投手陣が奮闘。2-7でJBSが嬉しい今季初勝利を挙げた。

衝撃の毎回10本塁打！強力DTS打線の勢いが止まらない

開幕戦でも14得点を挙げたDTS打線は初回、先頭の青木が技ありのレフト前ヒットで出塁すると2番の今田が右翼フェンスを超える特大の本塁打を放ち2得点。さらに5番の成田にも1発が飛び出すなど、初回から一発攻勢で3点を先制する。その後も、毎回本塁打を放ち合計10本塁打を記録。今田は4打席全てで本塁打を放つ怪物ぶりを発揮した。一方のJECCも2番桑原が右翼フェンス超えの本塁打を放つものの、得点は1点のみとDTS投手陣に抑えられ終戦。23-1でDTSが開幕2連勝となった。

IPI選抜のチームワークが強豪“天晴”を追い詰める

リーグ30周年を記念して、IPI軟式野球リーグに参加する８社から2名ずつを選出したIPIオールスターズ（IPI選抜）を結成し、人気YouTubeチャンネル『トクサンTV』でおなじみのチーム天晴と記念試合を行なった。試合はトクサン率いる天晴の４番・田島に２本塁打を浴びて４点を先行される展開も、IPI選抜は先発・井出（JBS）と２番手・池谷（IKI）が要所を締める粘りの投球を見せて必死に食らいついた。IPI選抜の反撃の機会はまず4回に訪れる。４番・今田（DTS）の適時二塁打で待望の１点を返すと、6回にはまたも今田が豪快な２点本塁打を放ち１点差まで天晴を追い詰めた。しかし、ここで時間切れ。惜しくも敗れたものの、最後まで見どころ満載の好ゲームとなった。IPI選抜を率いた増田監督（DTS）は「普段の対戦相手と同じチームで戦えたのはすごく新鮮で面白かった」と満足げな表情。また対戦相手のトクサンは「IPI選抜はすごくレベルが高いチームだった。ぜひIPI軟式野球リーグにいろんなIT企業が参加して、軟式野球界を盛り上げていってほしい」と、30周年のリーグにエールを贈った。