第14回 第6節　社会人ITサッカーリーグの試合結果

初代王者IKIが12年ぶりの優勝

11月28日（土）に先端IT関連優良企業6社が参加する第14回ITサッカーリーグの順位決定戦が行われ、初代王者アイエックス・ナレッジ（IKI）の12年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。開幕からの2連勝で好スタートを切ったIKIだったが、第3節エフ・エム（FM）戦、第4節ユー・エス・イー（USE）戦で連敗。タイトル獲得に向けて暗雲が立ち込めたが、意を決して臨んだ日本ビジネスシステムズ（JBS）戦で3試合ぶりの勝利を挙げ、瀬戸際で優勝決定戦への出場権を掴んだ。FMとの優勝決定戦も0-2のビハインドから同点に追いつき、PK戦を制した。「2点差からひっくり返せると思っていなかったので、選手たちにはごめんなさい、そして、ありがとうと言いたいです」と、チームの奮闘を讃えた木崎監督。崖っぷちから這い上がった初代王者が、最後に頂点へと登りつめた。

FOCUSが乱打戦を制す

小林のゴールで先手を取ったフォーカスシステムズ（FOCUS）。20分にはオウンゴールでDYMに同点弾を献上してしまうが、29分に勝村が直接FKを見事に突き刺し、リードを奪って前半が終了。後半の44分に再び同点に追いつかれるが、51分、小川のミドルシュートで勝ち越すと、56分には勝村がこの日２ゴール目を記録し、勝負あり。乱打戦を制したFOCUSが5位となった。

JBSがUSEに初勝利

JBSは14分、小坂からの折り返しを柏崎がダイレクトで蹴り込み先制点を奪取。対するUSEも左サイドの藤牧を起点に反撃し、25分には藤牧が自ら遠距離から狙うも、シュートは惜しくもクロスバーに嫌われた。1点差の緊迫した展開が続く中、58分、USEは相手ゴール前の絶好の位置でFKを獲得し大谷が直接狙うが、JBSのGK佐々木がビッグセーブで阻止。JBSが虎の子の一点を守り切った。

優勝決定戦に相応しい激闘

試合を先に動かしたのはFM。8分、ゴール前の混戦から中川が押し込み先制。17分にはIKIにオウンゴールが生まれ、前半のうちにリードが2点に広がる。劣勢が続いたIKIだが、後半の44分に村関のPKで１点差に迫ると、47分、再び村関がゴールを奪って同点に。勝負の行方はPK戦にまでもつれ込んだが、IKIがITサッカーリーグ史上初のPK戦を制し、12年ぶり3度目の優勝に輝いた。