[ セルフジャッジの方法 ]プレーヤーが判定とコールすることをセルフジャッジと言い、以下の通り行う。
- 1.
- サーバーはサーブを打つ前、レシーバーに聞こえる声でスコアをアナウンスする。
- 2.
- ネットより自分側のコートについて判定とコールをする。ボールがラインにタッチしたとき、あるいはボールを見失って判定できなかったときは「グッド」である。ボールとラインの間に、はっきりと空間が見えたときは「アウト」または「フォールト」である。
- 3.
- 判定とコールは、相手に聞こえる声と、相手に見えるハンドシグナルを使って速やかに行う。代表的なハンドシグナルは、人差し指を出してアウト、フォールトを示し、手のひらを地面に向けてグッドを示す。
- 4.
- 「アウト」または「フォールト」とコールした直後に、プレーヤー自身が「グッド」と訂正した場合は、そのプレーヤーの失点となる。また「アウト」「フォールト」とコールし、レフェリーまたはロービングアンパイアによってオーバールールされた場合もそのプレーヤーの失点となる。 ただし例外として、サーブされたボールがネットに触れたあとのフォールトを、「グッド」にオーバールールされた、あるいはプレーヤー自身が訂正した場合はそのサービスをやり直す。その場合に限って失点しない。 「グッド」の判定を「フォールト」「アウト」とオーバールールされた場合は、「フォールト」「アウト」の判定が成立する。
- 5.
- ダブルスの判定とコールは、1人のプレーヤーが行えば成立する。しかし、ペアの判定が食い違った場合はそのペアの失点となる。ただし、ネット、ストラップまたはバンドに触れたサービスを、1人が「フォールト」、パートナーは「レット(イン)」とコールした場合は「(サービスの)レット」となる。
- 6.
- サービスのレットはレシーバーがコールする。誤ってサーバーがサービスのレットをコールしたときには、
以下の判断がくだされる。
(1) そのコールによって、プレーが停止された場合は、サーバーの失点。
(2) そのコールに、レシーバーが同意した場合は、サービスのレット。
(3) そのコールにかかわらず、プレーが続きポイントが終了した場合は、ポイントが成立する。 - 7.
- インプレー中、他コートからボールが入ってくるなどの妨害が起こった場合は、「レット」とコールしてプレーを停止し、そのポイントをやり直す。妨害については、「試合で起こるQ&A Q11〜Q15」参照。
Q11:インプレー中、他のコートから、ボールが転がってきた場合
Q12:第2サービスの前に、他のコートから、ボールが転がってきた場合
Q13:インプレー中、プレーヤーが帽子を地面に落とした場合
Q14:インプレー中、シングルス・スティックが倒れた場合
Q15:インプレー中、コート外からの「アウト」のコールで、プレーを止めた場合 - 8.
- インプレー中、プレーヤーがラケット以外の着衣・持ち物を相手コート以外の地面に落とした場合、それが1回目のときは、レットをコールしてプレーを停止し、そのポイントをやり直す。ただし、落としたことがプレーに影響を及ぼしていない場合はポイントが成立する。2回目以降、落とすたびにそのプレーヤーが失点する。
- 9.
- スコアが分からなくなったときは、双方のプレーヤーが合意できるスコアまでさかのぼり、それ以降のプレーで双方が合意できるポイントを足したスコアから再開する。合意できなかったポイントは取り消される。 ゲームスコアが分からなくなったときにも同様に処理する。再開するときのエンドとサーバーは、合意されたスコアに準ずる。ただし、ゲームスコアが訂正され、再開する場合のサーバーは、次の順のサーバーに交代しなければならない。(同じプレーヤーが2ゲーム連続サーバーにはなれない。)
- 10.
- 次の場合はレフェリーまたはロービングアンパイアに速やかに申し出る。
(1) 試合中、トイレ、着替え、ヒートルールなどでコートを離れるとき
(2) 相手選手の言動やコール、フットフォールト等に疑問、不服があるとき
(3) プレーヤー同士で解決できないようなトラブルが起こったとき - 11.
- メディカルタイムアウトを取りたいときは、レフェリーまたはロービングアンパイアに申し出る。トレーナーのいない大会ではプレーヤー自身が手当てをすることができるが、レフェリーまたはロービングアンパイアによって、手当てを必要とする状態かどうか確認後、その許可を得て3分以内に処理を行う。
- 12.
- 試合終了後、勝者は大会本部に試合ボールを届け、スコアを報告する。
※レフェリーは試合前(開会式にて)指名される。