第24回 最終戦 社会人IT軟式野球リーグの試合結果
第24回 最終戦2014.09.23(火)西武ドーム
IPI軟式野球リーグ24回大会最終戦
新規参加2チームを加えた先端IT関連優良企業13社が優勝の栄冠を目指すIPI軟式野球リーグ第24回大会最終試合が、9月23日(火)、所沢市の西武ドームで行われた。昨年同様3チームが優勝の可能性を残して迎えた熱戦は、USEとDTSがともに譲らず勝利し、同率で終え、これにより最終戦を勝利し9勝1敗としたソレキアの優勝がなくなった。9勝1分けの同率でレギュラーシーズンを終えたUSEとDTSは、2年前の再現となる優勝決定戦で栄冠を争うことになった。シーズンの直接対決では引き分けた両チームは、決定戦までにどれだけの準備をするか、決定戦も息詰まる好試合になるだろう。その他の試合ではダブルヘッダーのFMが1勝1敗、TDI、JECC、ESCOが勝利して終えた。
◆9.23(Tue)西武ドーム:第1試合 TDI vs SRA
TDI毎回得点で有終勝利!
SRA同点に追いつくも後手に回って敗戦
ともにここまで1勝と、苦悩のシーズンとなったTDIとSRAの最終戦は、TDIが初回、二回に1点ずつ挙げ、主導権を握ったかに思われた。ところが2点リードで迎えた二回裏、SRAは二死から反撃。佐藤の安打、さらに4つの四死球を得て2点を挙げ、序盤で同点に追いつく。突き放したいTDIは三回、この回先頭の古塩の三塁打で1点を挙げ、再びリードする。これで勢いに乗ったTDIは続く四回、2本の安打と四球に敵失を絡め、一挙に4点を奪い、続く五回にも1点を加えて、SRAに引導を渡した。
<試合後の監督コメント>
- ○ TDI古塩主将
- 「ベテランが中心だが、若手(投手)と一体になった。来年は戦力アップして上を目指したい。」
- ○ SRA馬場監督
- 「まずは1勝できた。チームは明るいので、来年はもっと勝てるようにしたい。」
◆9.23(Tue)西武ドーム:第2試合 ソレキア vs IKI
甲斐、石井が本塁打競演で、ソレキアが完勝!
IKI最後まで〝らしさ〟見せられず…
新規参加ながら8勝1敗で、USEとDTSの勝敗いかんで初優勝の可能性を残したソレキアは、今期ここまで未勝利と苦しんでいるIKIと対戦した。初回、先攻のソレキアが勢いの差を見せつける。IKI先発の中屋の不安定な立ち上がりに、早打ちを避けて5つの四死球を奪い、敵失と甲斐の本塁打などで打者13人、一挙8得点のビッグイニングをつくった。三回に2点を加えたソレキアは攻撃の手を緩めることなく五回、5番石井の3点本塁打などで6点を挙げる。投げては先発の横山、四回から代わった辰亥のリレーでIKIを完封した。
<試合後の監督コメント>
- ○ ソレキア中塚監督
- 「序盤は厳しい試合が続いた。この戦力で来年は優勝したい。」
- ○ IKI矢田監督
- 「選手層が薄く、厳しかった。来期は若い選手を入れて立て直したい。」
◆9.23(Tue)西武ドーム:第3試合 SCSK vs USE
USE、9勝1分けでレギュラーシーズンを終える!
SCSK、見えた課題を克服し、来期に向かう
優勝のためには勝つことが絶対条件のUSEは、今シーズンからリーグ参戦ながら、ここまで3勝6敗と健闘してきたSCSKと対戦した。先制したのは後攻めのUSEだった。一回裏、先頭の根本が四球で出塁すると、次打者の杉村の打球がSCSK守備陣の失策を誘い、これでUSEは労せずに1点先制。続く二回、一死から西原、竹内の2安打と2つの敵失で、この回も効率よく2点を追加し、ペースを握った。USE先発の谷本は二回、三回に安打や死球で得点圏に走者を進めてピンチを迎えるが、巧みな投球で後続を打ち取り、得点を許さない。終わってみれば谷本は7奪三振でSCSKを零封、「反省点もあるが、ナインがよく頑張ってくれた」と藤城監督が選手を讃え、後に試合を控えている同率首位のDTSにプレッシャーをかけた。
<試合後の監督コメント>
- ○ SCSK神保監督
- 「来年は細かいミスをなくして良い結果を残したい。」
- ○ USE藤城監督
- 「競り勝ち、逆転勝ち、サヨナラ勝ちと、チーム力がアップした結果になった。個々には問題もあるが、選手はよく頑張ってくれた。」
◆9.23(Tue)西武ドーム:第4試合 JECC vs FM
JECC最終戦を勝利で飾る!
山﨑の先頭打者本塁打も、FM逆転負け
5勝3敗で最終戦がダブルヘッダーとなったFMの第一試合は、ここまで5勝4敗で勝ち越しの懸かるJECCとの対戦となった。先制したのはFM、一回裏先頭打者の山﨑が左中間へ本塁打を放った。対するJECCも二回表、三谷と秦の安打などで1点を挙げてすかさず同点に追いつく。さらに四回に2点、五回にも2点を追加したJECCにFMは五回裏3本の安打などで1点を挙げ、なおも得点のチャンスを迎えたが、榎本が併殺打に倒れ追加点を奪えず、このまま時間切れとなり、JECCが勝利した。
<試合後の監督コメント>
- ○ JECC石﨑監督
- 「強いチームに負けたのが痛かった。苦しいゲームが多かった。」
- ○ FM植草監督
- 「上位チームに対して平常心で戦えるかが、来年の課題。」
◆9.23(Tue)西武ドーム:第5試合 FSAS vs FM
植草、完封でFM有終の美を飾る!
FSAS健闘のシーズン、来期に期待
ダブルヘッダー第一試合を落としたFMの二試合目はここまで6勝3敗と健闘してきたFSASとの対戦となった。第一試合同様、初回に先頭の山﨑、さらに植草の安打でFMが1点を先制する。FM先発の植草はFSAS打線に対し二回から毎回走者を出すものの、打たせる投球で虎の子の1点を守りきる。FM1点リードのまま迎えた四回裏、三回から山中に代わった小代の制球の乱れに乗じ、FMはこの回5つの四死球などで4点を追加。最終回となった五回も、FM植草はFSAS打線を抑え、FMが6勝4敗の勝ち越しでシーズンを終えた。
<試合後の監督コメント>
- ○ FSAS谷監督
- 「打撃は良くなった。上出来のシーズンだった。守備力のアップが来年のテーマ。」
- ○ FM植草監督
- 「上位チームに対して平常心で戦えるかが、来年の課題。」
◆9.23(Tue)西武ドーム:第6試合 DL vs DTS
DTS無敗のまま2年ぶりの優勝決定戦へ!
6勝4敗でシーズン終えるもDL入田監督「不本意。来年こそは…」
8勝1分けでUSEと並んでいたDTSは、先に試合を終えたUSEが勝利したことで、優勝のためには絶対に負けられない最終戦となった。初回、先攻のDLに対し、先発の芝村は一死から2番の高橋に安打を許し、続く遠藤に四球を与え、いきなりのピンチを迎える。しかし4番中村を併殺に打ち取り、無得点で切り抜けた。その裏DTSは藤田の二塁打など4本の安打で2点を挙げて、重苦しいムードを一変させると、二回にはDL守備陣の乱れに乗じて1点を追加。さらに三回にも5番福島から市川、滝口の3連打などで2点、さらに四回、黒川の安打などから1点を挙げた。守っては先発の芝村が三回までDL打線を封じ、四回から代わった奈良も1安打を許しただけの完璧な投球でDLを零封。「しっかり準備をして臨みたい」とUSE増田監督は2年ぶりとなるUSEとの優勝決定戦に照準を合わせた。
<試合後の監督コメント>
- ○ DL入田監督
- 「不本意なシーズンだった。悔しい。もう一度初心に返って来年に臨みたい。」
- ○ DTS増田監督
- 「USEとは引き分けているので、(優勝決定戦までに)しっかり準備して連覇を目指したい。」
◆9.23(Tue)西武ドーム:第7試合 ESCO vs JBS
入江(雅)1安打完封で最少得点を守りきりESCOが勝利!
JBS悔やまれる初回の失策失点…
先攻のESCOは初回、先頭打者の市丸が安打で出塁すると、一死からJBS守備陣が乱れ連続2つの失策で2点を先制する。三回、JBS先発の飯沼が2つの死球を与え、ピンチを迎えるが、後続を打ち取り、ESCOに追加点を許さず、四回からマウンドを戸上に譲る。一方、ESCO先発の入江(雅)は三回に味方の守備の乱れでピンチを迎えるがこれを凌ぐと、続く四回にはこの回先頭の間宮に死球を与え、続く大野も四球で歩かせてしまう。しかし後続を打ち取り、JBSに得点を許さず、このまま1点を守りきり、勝利に貢献した。
<試合後の監督コメント>
- ○ ESCO岸田監督
- 「もう少し上にいきたかった。途中選手が集まらず苦戦した。守備力を上げたい。」
- ○ JBS播磨監督
- 「チームは成長過程。若い選手が多いので1年後を見てほしい。」