先端ＩＴ関連優良企業12社が、優勝の栄冠を目指す第29回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会。大会2日目となる6月29日（土）、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。初日に引き続き、小雨がぱらつく中で行われた試合。勝利したのはUSE、JECC、ESCO，SOLK，CRE，DTSの各チーム。初戦からの連勝となったUSE，SOLK，CRE、DTSは決勝上位グループ進出に大きく近づいた。圧巻だったのは昨年王者のUSE。先発の小田桐が6回を投げ、1人の走者も許さず見事完全試合を達成。昨年新人賞を獲得したその実力を見せつけた。惜しくも連敗となったSRA、IKI、FSAS、TDI。まずは今季初勝利を目指し、上位チームに割って入りたいところだ。

USE小田桐が圧巻の完全試合！打線も繋がり大量22点で勝利

王者の余裕すら感じる、圧巻の“横綱相撲”だった。USEは初回から5者連続ヒットを放つなど打線が爆発。田辺の特大ホームランも飛び出し、打者一巡の猛攻で大量8得点を挙げる。その後も、2回に4点、3回に2点、4回に3点、5回に5点と好調の打撃陣がSRA先発の溝辺に容赦なく襲いかかり、大量22点を挙げる。投げては、先発の小田桐が初回から1人の走者も許さない圧巻のピッチング。最後の1人も三振に切って取り、6回62球10奪三振で見事完全試合を達成した。

3回の集中打で逆転！JECCが今季初勝利を飾る

JECCは初回、相手のエラーで出たランナーをホームに返し1点を先制。しかし、IKIは3回に森田のタイムリーなどで2点を奪い逆転に成功する。援護をもらったIKI先発の池谷だったが、3回に突如乱れる。2アウトをとってから連続四球でピンチを招くと、黒田、有本にタイムリーを浴び、まさかの3失点で逆転を許してしまう。再度逆転を狙いたいIKIだったが、立ち直ったJECC並木の前に4回以降ヒットを放てず。最終回は2番手並木に抑えられゲームセット。JECCが相手のミスを逃さぬ試合巧者ぶりを発揮し、嬉しい初勝利を飾った。

ESCO伊藤、粘投でチームを勝利に導く

初回、FSASはランナー2人を貯めて、渡辺がライトへ技ありのタイムリー3ベースを放ち2点を先制。その後も内野ゴロの間に点を挙げるなど、初回だけで4点を奪った。一方のESCOは、初回こそ得点を挙げられなかったものの、2回に伊藤のタイムリー3ベースなどで2点を返すと、3回には小堀のホームランなどで4点を追加し逆転。試合を一気にひっくり返す。その裏、FSAS が1点差まで詰め寄るも、最終回にESCOが3点を奪い勝負あり。6点を奪われながらも6回を投げきった伊藤が、チームに今季初勝利をもたらした。

SOLK實盛が全打席出塁！4番の活躍で開幕2連勝

両チーム3者凡退と、引き締まった投手戦を予感させた初回だったが、2回に試合が大きく動いた。SOLK實盛がチーム初ヒットを放つと、その後もヒットと死球で満塁とし千草のタイムリーで2点を先制する。その後も、星のホームランなどで毎回のように得点を奪うSOLK。投手陣も、先発の木寺、2番手の横山がそれぞれ無失点に抑え完封。8-0でSOLKが盤石の勝利を収めた。TDIは初戦に引き続き完封負け。まずは今季初勝利を挙げるためにも、打線の奮起が求められる。

CRE三善が投打に躍動！2投手による継投ノーヒッターでチームは開幕2連勝

CREは初回、相手のエラーなどで1点を先制すると大島、三善の連続タイムリーが飛び出しさらに2点を追加。初戦から好調だった打線がこの日も初回から機能した。一方のJBSは、CRE先発の三善を打ち崩せず、5回まで出塁は四死球だけの苦しい展開。最終回に、2番手佐藤が四死球でランナーを背負うと、三善が再びマウンドに上がると、内野ゴロの感に1点を失ったものの後続を抑え試合終了。JBSに1本のヒットも許さなかった三善が“二刀流”の活躍で、チームを今季2連勝に導いた。

猛打爆発！2試合連続の2ケタ得点でDTSが大勝

初戦で23得点を挙げたDTS打線が、この日も大爆発した。初回、先頭の黒川が倒れた後、9者連続出塁で一挙9得点。2回には高山の左中間へのタイムリー2ベースなどで3点、4回には黒川のホームランなどで5点と毎回のように得点を重ね、試合を優位に展開していく。投げては、先発の関がSCSK打線を1安打に抑える好投。最終回に2番手の古堅が1点を失ったものの、17-1の大差でDTSが2連勝を飾った。