先端ＩＴ関連優良企業7社が、優勝の栄冠を目指す第31回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会が6月10日（土）にさいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。昨シーズンの王者が不在となった今季、SCSK、ESCO、AASがそれぞれ勝利。昨シーズンSCSK、ESCOは下位に甘んじたが今季は大きく躍進しそうだ。また、今季から初参戦となるAASは、初回に先頭打者ホームランが飛び出すなど、強力打線が衝撃デビュー。31回目となりIPIリーグを大きく盛り上げてくれそうだ。

開会式

第１試合終了後、全7社に交流戦参加のシチズンも参加して行われた開会式。今大会の会長（理事長）を務める株式会社SRAの大熊克美 取締役は「WBCでの大谷翔平選手らの活躍などで、また野球の面白さを再認識した。自分の中でも野球熱が増してきている。昨年30年目の節目を迎えたリーグだが、今年からはマスクもなく思い切り楽しんでいただければと思う」と選手を激励。また今季初参戦となるAASに歓迎の意を表した。また、選手代表としてSCSKの稗田隆宏選手が選手宣誓。「この不確実な時代の中、野球をできる喜びを感じている。人とのつながりを大切にし、ITの力を信じ大会を盛り上げていきたい」と、力強く宣言した。

2回に大量得点！SCSKが初戦を白星で飾る

SCSK剣持、TDI新の両先発が初回を0点で抑え、投手戦が予想されたこの試合だったが2回にSCSK打線が爆発する。先頭の林がヒットで出塁するとエラーも絡み、SCSKが先制。4四球と3安打で一挙7得点を奪う。さらに3回にも井上の2ランで追加点を奪うなど、IPIリーグ初先発となるTDI新を攻め立てる。一方のTDIはSCSK剣持の前にヒット1本と打線が不発。最終回にTDI 2番手の櫻井の連続四球により2点を返すも追いつけず、13-2でSCSKが見事初戦を勝利した。

伊藤、根本、棚橋 3投手の継投で見事逃げ切りESCOが勝利！

3回まではスコアボードに0が並ぶ見事な投手戦を展開した両チーム。4回、SRAは2死から岩井の2ベースでチャンスを作ると丸岡のタイムリー3塁打で2点を先制する。一方のESCOもその裏、四死球と根本、小畑のヒットなどで2点を返し同点に追いつき試合は振り出しに。試合が大きく動いたのは5回、ESCOは先頭の棚橋が3塁打で出塁しチャンスを作ると、その後5つの四死球を選び逆転。SRA 2番手の末光が制球を乱す間に一気に7点を奪い勝負あり。3-9でESCOが初戦を白星で飾った。

大場が衝撃の先頭打者弾！初参戦のAASがIPIリーグ初勝利

初回、先頭打者の大場がライト場外へ大きな一発を放ち先制すると、3番の山本慈もセンター方向へ本塁打を放つなど一挙に5得点。今季から初参戦となるAASが、いきなりその強力打線を見せつけた。2回にも大場、山本慈がそれぞれ3塁打、2塁打を放ち追加点をあげるなど打線が機能する。一方IKIは2回に堀江がレフトへ特大アーチを放つものの、その後得点を奪えずにいたが最終回、相手の守備の乱れなどから6点を奪い1点差まで追い上げるも勝ち越せず。7-9でAASがIPIリーグ初勝利をあげた。

16安打の猛攻！シチズンが昨季2位のJBS相手に白星

今季から始まった交流戦では、毎節1チームがリーグ外の強豪と対戦。初戦となるシチズン戦には昨季準優勝のJBSが登場した。初回、シチズンは佐倉田のタイムリーで先制すると、打者一巡の猛攻で一挙5得点。JBS先発の峯岸の立ち上がりを攻め立てる。2回にも滝沢の本塁打などで5点を奪うと、最終回にも3安打5四死球で5得点と打線が爆発。一方のJBSは4回に峯岸のタイムリーで1点を返すも、シチズン先発の白間の前に2安打と打線が沈黙。15-1でシチズンが見事勝利を飾った。