先端ＩＴ関連優良企業12社が、優勝の栄冠を目指す第29回ＩＰＩ軟式野球リーグ大会第7日目が、8月17日（土）、猛暑の中、さいたま市の大宮けんぽグラウンドで行われた。成績次第ではブロック内優勝が決定的になる、決勝リーグ2試合目。Aブロックは、予選リーグ全勝のDTSとUSE、BブロックではJBSとSCSK、CブロックはJECCとFSASがそれぞれ勝利した。Aブロックは、DTSとUSEが2連勝を果たし同率の首位。最終戦が行われる横浜スタジアムで優勝をかけて直接対決を演じることとなった。
また、当日はニコニコ生放送「OBTV」の撮影が行なわれ、元横浜ベイスターズの中根仁氏が訪問。各試合の解説を務めた。

9安打7得点の効率の良い攻撃！USEが決勝リーグ貫禄の2連勝

USEは初回、杉村が死球で出塁。盗塁と内野ゴロの間に3塁に進むと、4番弦巻のタイムリーであっさりと先制点を挙げる。2回にも4安打の固め打ちで3点、3回にも窪山の一発などで3点を追加してゲームを決定づける。投げては先発の小田桐が5回を投げ被安打2、10奪三振とこの日も高い奪三振率でIKI打線を圧倒。USEは予選リーグから今季負けなしのまま、横浜スタジアムでの大一番に挑む。

両チーム共に2ケタ得点！JBSが乱打線を制する

初回からJBS打線が爆発した。紅林、中西と連続で出塁すると塙がレフトへタイムリー2ベースを放ち幸先よく先制。その後も、打者一巡の猛攻で6点を奪った。逆転したいCREは、2回に2つの内野ゴロで2点を返すも、その裏再びJBS打線が猛威を振るう。先頭の中西がライトへ特大の一発を放つなど、怒涛の7得点でCREを突き放すと、3回に2点、4回にも3点を追加して計18得点。CREも最終回に5点を返し追い上げをみせるも、最後は小津が三振に倒れゲームセット。JBSが両チーム共に2ケタ得点となった乱打戦を制した。

6回の集中打でTDI 和田を攻略！SCSKが決勝リーグ2連勝

両先発が好投をみせた投手戦は、6回に大きく動いた。5回までノーヒットに抑え込まれていたTDI先発の和田に対して、6回も2者連続三振で2アウトとされるも、井上がチーム初ヒットで出塁すると、続く筒井が放った打球をセンターの澤田がまさかのエラー。驚きの形で先制すると、大谷のタイムリーなどでさらに2点を追加し一挙3得点。難敵の和田を攻略した。SCSK先発の湯澤も要所を締めるピッチングで7回を1人で投げきり、わずか74球での完封勝利。SCSKが見事決勝リーグ2連勝を果たした。

DTS・吉村が全打点を叩き出す大活躍！SOLKは2連敗で優勝消滅

予選リーグで1位争いを繰り広げた両者の再戦となったこの試合。DTS仲宗根、SOLK木寺の両先発が素晴らしい投球をみせ、3回までは膠着状態が続いた。ゲームが動いたのは4回、DTSは1死から仲宗根、石橋が連続で出塁すると6番の吉村にホームランが飛び出し3点を先制。強敵SOLKに対して、最高の形で得点を奪った。DTS仲宗根は、最終回まで崩れることなく安定したピッチングを披露。奪三振は1ながら、5回82球で見事な完封勝利を挙げた。今季、王座奪還を目指したSOLKだったが、決勝リーグまさかの2連敗で優勝の可能性が消滅してしまった。

林が2打席連続弾！JECCが2ケタ安打で大勝

JECCは初回、先頭の中村がセンターオーバーの3ベースヒットで出塁すると、続く桑原が放った打球をSRA守備陣がまさかのエラー。ラッキーな形で先制すると、その後もSRA先発の溝辺の立ち上がりを攻め立て4点を奪う。続く2回にも4番の林に1発が飛び出し2点を追加すると、3回にも林の2打席連続ホームランで5点を追加し、大きくリードを広げる。SRAは3回に並木のホームランで3点、最終回に橋本のタイムリーで4点を返すなど追い上げをみせるも得点差を詰められず終戦。JECCが2ケタ得点の大勝で、決勝リーグ2連勝を果たした。

FSAS打線爆発！嬉しい今季初勝利

初回、FSASは先頭の渡邉（知）が死球で出塁すると、4番川尻のタイムリーで幸先よく1点を先制する。その後は、両チーム得点がないまま迎えた4回FSASは寺口のホームランなどで一挙6得点、5回にも5安打で5点を奪い試合を決定づける。ESCOは最終回に1死から4番小西に1発が飛び出すなど、反撃の狼煙をあげるも後続が三振に倒れゲームセット。予選リーグから連敗が続いていたFSASは、嬉しい今季初勝利。逆転でのブロック優勝に向け弾みをつけた。