ITSL SPECIAL INTERVIEW2017/07/18更新
ITスポーツリーグ参加企業の皆さまに特別インタビューしました!
株式会社ユー・エス・イー
監督
藤城 和明
- ――
- 3連覇を狙うシーズンが開幕しました。昨シーズンと比較して、チームが変わった部分はあるのでしょうか?
- 藤城:
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ウチはいつのシーズンも変わりませんよ。各選手ができることをしっかりとやり、果たすべき役割をしっかり果たすことです。ファインプレーは必要なくて、普通のゴロを普通に処理し、普通のフライを普通に取る。それを続けるだけですから。そういうことをワンプレーワンプレー、1試合1試合続けていくことの結果として、3連覇がついてくると信じています。
- ――
- 藤城監督と言えば、選手としても指導者としてもプロを経験されています。まずは選手という視点で、プロとアマの違いをどう感じていますか?
- 藤城:
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野球をするという点ではプロもアマチュアも違いはありませんよ。私が選手に求めるのはマナーの部分で、特に対戦相手をやじらないことです。対戦相手があって初めて野球ができるわけですからね。剣道の世界には「打って反省、打たれて感謝」という言葉があります。選手たちには野球を通じて同じような精神を学んでほしいと思っています。
- ――
- 野球だけではなく人間として成長せよ、と。
- 藤城:
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みんな会社員ですからね。普段は仕事中心の生活をする中で、野球をやっている時間というのはとても短い。だからこそ、選手たちが会社の中でも必要な存在になってほしいし、そうなれるような指導を心がけています。
- ――
- アマチュアを指導するときに最も気を使われている点は何でしょう。
- 藤城:
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どういう言葉で伝えれば一番伝わるか、でしょうか。プロであればある程度言葉を端折っても伝わるのですが、アマチュアの場合はそうはいかない。選手にもいろんなタイプがいますからね。叱ったときに「なにくそ」と立ち向かってくる選手もいれば、モチベーションを落とす選手もいる。選手ごとに合った言葉を使うように意識しています。
そう考えるようになったのは、自分自身がプロ選手だったとき、指導者の態度に疑問を持っていたからでもあるんですよ。「こんな指導だったら選手に伝わらない」「自分だったらこう伝えるのに」という経験を今に生かしています。
- ――
- 経験豊富な藤城監督でさえ、野球の世界で成長し続けていると。
- 藤城:
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まだまだ、発展途上ですよ(笑)。選手たちと一緒になって「えっ!? こんなプレーもあるのか?」「こんなことも起こるんだ!?」と毎試合感じています。それくらい野球は奥が深いですよ。
- ――
- 話は変わって、藤城監督は社業では採用のご担当をされていると伺いました。
- 藤城:
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入社を希望する学生に対して「当社はこういう会社です」と説明しています。私は立場上、学生の野球での面を評価しますが、もちろん、会社の本業で役に立つかどうかを見ます。特に、相手を思いやる気持ちがあるかどうかに注目します。野球もチームプレーですから、会社組織に通じる部分があります。仲間の失敗を批判するのではなく、「俺が何とかしてやる。一緒にがんばろう!」と言える人材を求めます。